星空の下でテント泊

遊びのこと

関東に住んでいた頃
流星群のニュースを見て、ギタリストの友人と共に東急線の線路に出て流れ星を眺めながら、夢について語り合ったことがある。
まるで「Stand By Me」のようだと思いながらそのシチュエーションに浸ったことだ。
頭の中では無理だと理解していたプロミュージシャンへの道が、まるで到達できるような錯覚に陥った。
気障だった僕と友人は「カッコいいことをしてる」と、きっと都会の星空の下で思っていただろうと思う。

だけど、そんなシチュエーションは田舎に居ると庭でもできるのだ…


気が向いた時に気が向いた場所でテント

最近外で寝てない。
都会の方から見れば意味の分からない発言だが、最近外で寝ていない。
いや、アウトドアをしない人から見れば田舎だろうと意味の分からない発言かもしれない。

だけど「外で眠る」ことは特別なことでもない。
身近に自然がある環境で生活し、何かしらのアウトドアが趣味であれば日常の会話にも出てくる。
事実、ブログを更新しているたった今も僕の知人は寒空の中キャンプに出かけテントで眠っている頃だ。

数年前までは、休みがあれば車にサーフボードとテントを積み込み目的地で眠っていた。
渓流釣りが解禁になると山に出かけ、誰もいない場所でただ一人動物の足音を聞きながら眠ることもある。
朝になれば予想以上にデカい波の音で嫌な予感と共に目が覚めたり、朝日に照らされて蒸し暑い山の中で目が覚めたり、時には渓流沿いで猿や鹿の鳴き声で目が覚めたり。
気が向いた時に気が向いた場所に出向いて眠るのだ。
(めちゃくちゃ波乗りが上手な友人と出かけていたので、波乗りが下手な僕はデカい波の音で目が覚めると凹むのだった)

「テント一枚を隔てて大自然の中で眠る」と言えばカッコいいかもしれないが「僕は早朝に移動するのが面倒で前日行く方が便利だから」という理由の方が結構多い…
だけど自然の中でテント一枚を隔てて眠るのは好きな時間だ。


自然の音を聴きながら眠くなれば眠る

最近は全く酒を飲まなくなったが、それでも以前は少しは飲んでいた。
相手に何かを伝えたければ語ることもあり、語ってほしければいろいろと聞かせていただくこともあり、馬鹿な話でゲラゲラと笑っていることもあれば、翌日の計画にワクワクしていることもある。

外で眠るときに何をしているかと思い出せばその時々で違う。
だけど、外で眠るときは自然の音を聴くことが一番楽しみだ。
時には近くを流れる沢の音、時には強く怖い風の音、時には動物の鳴き声や足音。

なかでも僕が一番好きなのは、ヒグラシの鳴く声を聴きながらテントでじっとしていることだ。
カナカナ…とあたり一面に響くヒグラシの鳴く声を聴いているとトリップしてしまうほどに心地良い。


そろそろ今年も外で眠る準備

渓流釣りが解禁になると、前日に現地入りして車やテントで眠る機会が出てくる。
最近は休みが少なく、機会こそ減ってしまったが僕にとって大切な時間だ。

友人と再会し「明日はよろしく」と近況報告もそっちのけで明日に期待して外で眠る。
関東に居たころは将来の夢に胸を膨らませて眺めていた星空だが、最近では明日の釣果に期待して眺める星空だ。
場所も年も異なれど、やっぱりそれは僕にとって「カッコいい」時間だ。