山を歩くこと

遊びのこと

昨年の2017年
秋に久々に山に登った。
宮崎県と熊本県の県境にある
市房山という山だ。

宮崎県に来て「外で遊ぶ楽しさ」を覚えた時は、
やたらと一人で山に登ったり、
渓を歩いたりとガムシャラに。
まるでトレーニングでもしているかのように、
山を歩き、魚を釣りという毎日を過ごしていた。

そんな日々から約10年も立てば、
なんだか力も抜けて
「気が向いた時に山を歩けばいい」と思うようになった。

1年を通して、
春には新緑が楽しめ、花が楽しめて
夏には深い緑の山々の眺めて
秋には紅葉を眺めては感動し
冬には宮崎県と言えど、白銀的な世界が楽しめる。

それらを
「楽しまなければ損」と思っていたかは別として
ガムシャラに登っていた。

そんな日々を過ごして、いつの間にか
「今年見れなくても来年見れればいいか」と、
気が向かないときは動かないという、
半ば堕落のような、怠け者のような考えが出てきてしまった…

田舎の生活は程よく忙しい

と言いながらども、堕落している訳ではない。
家に居ても、庭をいじったり、
薪を割ったり、ダラダラしたり。
と最近ではむしろ忙しい。

外に遊びに出かけるのも楽しく
家で庭仕事をしていても楽しいのである。

もちろん、気が向けば
一人でも自然の中に出向いて
のんびりと散歩感覚で山を歩くこともあり
友人と話が合えば一緒に山を歩くこともある。

釣りのシーズンになれば
一緒に渓へ出向いて釣りを楽しむこともあれば、
高所恐怖症ながらに岩に登ったり(登らされたり)もする。
眠い体を無理やり起こして波乗りに出かけることもある。

そういう生活を楽しんで、
贅沢だと思っているのだ。

身近に自然のある生活

気が向けば車ですぐに出かけて自然を楽しめる。
だから気が向かないときは無理に出かけることもない。
それはとても贅沢なことだと思うようになった。

自宅で山の本でも読んで、
少し山を歩きたくなったら、
友人を誘って出かければいいのである。

友人とタイミングが合わなければ、
一人で気ままに歩いて自然の中で出会った方と
会話を楽しめばいいのである。

もちろん、風景や景色、空気や香り。
その場所にある様々な良い物と一緒に。

お互いに無理をしない、させない

ぼくの周りには、
嬉しいことに山のことに長けた友人、
釣りのことに長けた友人、
波乗りに長けた友人、
岩登りに長けた友人と、遊びには困らない。

けれども、誰一人として無理強いしてこない。
まれに、あまりの体力の低下に
「もう少し運動しなよ」と怒られることはあるが。

だから、ぼくも気が向いた時に誘い、
タイミングが合えば一緒に山を歩く。
誰かに誘われてその気になれば、
一緒に山を歩いて笑って、
景色を眺めて楽しんで。

身近に山があることは、
とても素敵なことだと思う。

小さい頃は大冒険だった
山というフィールドも、今では息抜きの散歩道。

時にはその山という場所が
「ちょっとしたレストラン」のように
友人と美味しいものを食べたり
「景色の良い喫茶店」のように
美味しい珈琲を飲んだり。

いつか絵でも描けたらいいなと思いながら、
絵心のない自分の才能に残念になるのだが。

身近に素敵な場所があれば
「折角来たのだから登ろう」と、苦行的に歩く必要もなく、
晴れれば歩き、雨なら雨を楽しみ、
自由にマイペースに楽しめるのである。

世界の色んな場所を見に行きたいという方も素晴らしい。
だけど
ぼくのように知っている場所を気楽に楽しむのも、
身近で知らない場所を探検するのも、また面白いものです。
何より旅費がかからない(笑)

市房山(いちふさやま) 宮崎県西米良村

宮崎県は西米良村に位置する市房山。
熊本県側からも宮崎県側からも登れる山だが、
宮崎県側の西米良村からは5合目まで
車で上がることができるので、
穏やかでハイキング的に
のんびりと山歩きを楽しめるルートである。